【兄弟抄】
【宿命転換】
「自分自身との戦い」に勝つ
御書
各各・随分に法華経を信ぜられつる・ゆへに過去の重罪をせめいだし給て候、たとへば くろがねをよくよくきたへば きずのあらわるるがごとし
通解
あなたがた兄弟は、それぞれ強盛に法華経を信じてきたので、過去世の重い罪を現世に責め出されているのである。それは、たとえば、鉄を念入りに鍛え打てば、内部の疵が表面に現れてくるようなものである。
池上宗仲・宗長の兄弟に与えられた「兄弟抄」の一節。
兄・宗仲が、極楽寺良観の熱心な信者である父・廉光から勘当されたことを受けて認められた御書です。
日蓮大聖人は、今こそ本当の信心があらわれて、諸天も必ず守護するに違いありません、と述べ、兄弟二人のうち、どちらも欠けてはならないと強く励まされています。
宿業のない人など、一人もいない。病と闘う人。仕事を得られず悩む人。職場などで人間関係がうまくいかず、人知れず苦しむ人。宿業の暴風雨が吹き荒れた時こそ、信心の真価が問われる、と。
御書
「石は焼けば灰となるが、金は焼けば真金となる」と仰せの通りで。
悪僧・良観の陰謀もあり、池上兄弟には家族が引き裂かれるかたちで宿業が現れた。しかし、兄弟は、度重なる大聖人の御指導を胸に、怯むことなく進んだ。団結し、魔の蠢動を鋭く見極め、ついには父を入信へと導いたのである。
大聖人は、地に倒れた人は、かえって地より立ち上がると仰せられている。宿命に対しては、その場で立ち上がる以外にない。眼前の課題に、正面から挑むしかないのだ。
広布のために戦い抜いた人は、過去世の罪を責め出し、消して、わが生命を金剛の剣のごとく、光輝かせていくことができる。
磨かなくては人材は光ってこない。鍛えなければ本物は育たない、と。
「宿命転換の闘争」は、壮絶な「自分自身との戦い」である。ゆえに、師弟の魂を燃やし、信心根本で挑むことが重要である。強盛な祈りがあれば、必ず打ち勝つことができる。
うんと悩んだ日々こそ、一番不幸だと思った日こそ、あとから振り返ると、一番かけがえのない日々だったとわかるものだ、と。
【宿命転換】
「自分自身との戦い」に勝つ


