(ゆっくり教学)34.安心の「安」とは❣️ 【立正安国】上 人間自身の生命の変革が 「安国」の条件【教学】

教学

【立正安国】上
人間自身の生命の変革が「安国」の条件

以前、「日蓮大聖人の御生涯」の中で「立正安国論」について学びました。(ゆっくり教学9)

では「立正安国論」には、仏法と社会の関係は、どの様に説かれていたのか、研鑽けんさんしていきましょう。

日蓮大聖人は現実の社会を安穏にして行く為に「立正安国」の法理を説かれています。

「立正安国」とは「しょうを立て国をやすんずる」と読みます。

「立正」つまり「正法を確立する」ことによって、「安国」つまり「社会の繁栄」「民衆の安穏」「世界の平和」を実現するのが「立正安国」です。

大聖人が「立正安国論」を構想こうそうされた動機は、不幸にあえぎ苦しむ民衆を、どうやって救済するかという点にありました。

具体的には、正嘉しょうか元年(1257年)の大地震をはじめ、毎年の様に、天変地異、飢饉ききん、火災、疫病が続発ぞくはつしていました。

「立正安国論」の冒頭には「近年から近日に至るまで天変地夭てんぺんちよう飢饉ききんや疫病があまねく天下に満ち、広く地上にはびこっている。牛馬ぎゅうばはいたるところに死んでおり、死骸しがいや骨は道路いっぱいに満ちている。すでに大半の人々が死を招き寄せ、これを悲しまない者は一人もない」と記されています。

大聖人は、不幸の解決へ、一人ひとりの中に、まず確固たる哲学を確立する必要があると考えられました。

「立正安国論」で、大聖人は「汝早なんじはやく信仰の寸心すいしんあらためてすみやか実乗じつじょうの一善にせよ」と主張されています。

「実乗」とは真実の教えの意味で「法華経」をしており、「一善」とは「根本の善」という意味です。

「根本の善」とは、法華経の万人成仏の法理であり、それを実現する南無妙法蓮華経です。

そして広く言えば、「生命の尊厳そんげん」「人間の尊敬そんけい」の哲学であると言えます。

個人にあっても、社会にあっても、「人権の尊重そんちょう」「民衆根本」の理念が確立される事で、万人に幸福がもたらされて行くと説くのが仏法です。

つまり、社会を根底から支えている思想・哲学がどのようなものであるかによって、その社会の発展も
衰退すいたいも決まってしまうということです。

民衆の幸福、国土の平和と繁栄のために、宗教は存在すべきです。

ところが、大聖人の時代の宗教は、そうではありませんでした

当時の宗教は法華経を否定し、人間の可能性を閉ざしていくような教義が流行し、極楽寺良観りょうかんらのように、権力と癒着ゆちゃくし、権力から保護された宗教者が利権をむさぼっていたのです。

そこで、真の「立正」の確立以外に安穏な社会の実現はないと、大聖人は主張されたのです。

真の「立正」で、生命の
にごりが清浄せいじょうになり、生命観のゆがみが正されていくのです。

大聖人は「むさぼり、いかり、おろかの三毒が盛んな国は、どうして安穏でいられようか。飢饉ききん貪欲とんよくから起こり、疫病は愚癡ぐちから起こり、合戦かっせんいかりから起こる」と仰せです。

仏法では、生命にくう「むさぼり」「いかり」「おろか」から、飢饉ききん、戦争、疫病が起こると洞察どうさつしています。

優れた宗教で無ければ、かえってこの三毒が助長じょちょうされてしまいます。

その結果、生命の濁りは、社会のひずみ、自然環境の不調和として現れて来ます。

人々を害する「三毒」は結局、正法によってしかコントロール出来ないのです。

「安国」を実現する為に不可欠な実践が、生命を目覚めさせる「対話」です。

「人間」自身の生命の変革が「安国」の条件なのです。


その「安国」を実現するために不可欠な実践が、生命を目覚めさせる「対話」です。

日蓮大聖人は対話の精神をもって、問答形式もんどうけいしきで「安国論」をしるされ、当時の実質的な最高権力者・北条時頼ほうじょうときよりに提出されました

どこまでも「一人」の生命の変革こそが、安穏な社会の建設の根本だからであると拝する事が​出来ます。

私たちは「平和社会実現の哲学」を語り、一人ひとりの生命の変革に取り組んでいます。

「対話」によって「立正安国」の実現を目指しているのがこの授業です。

仏法は「体」であり、根本です。根本の仏法が混乱し、
見失みうしなわれれば、世間もまた大混乱する。

社会を根底から支える思想が確立しなければ、世の中は
規範きはんを失う。

その結果、弱肉強食の
畜生道ちくしょうどうとなり、争いの絶えない修羅道となり、不満が渦巻く餓鬼道がきどうとなる。

ついには苦悩が尽きない無間地獄の社会となってしまう。

だからこそ、「立正」がまず必要なのです。

そうすれば、必ず「安国」となっていく道理です。

【立正安国】上
人間自身の生命の変革が「安国」の条件

35.安全の「安」とは❣️ 【立正安国】下 人類の平和と幸福が日蓮仏法の目的【教学】

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