【種種御振舞御書】
【小事こそ大事】
小さな勝利こそ大勝利の因
御書
一丈のほりを・こへぬもの 十丈・二十丈のほりを・こうべきか
通解
一丈の幅の掘を越えられない者が、どうして十丈や二十丈もある掘を越えられるだろうか。
「種種御振舞御書」は、文永5年1268年から建治2年1276年までの9年間の日蓮大聖人の御振る舞いを綴られています。
この一節では、文永8年1271年の干ばつの際、どんなに祈っても雨を降らすことができなかった真言律宗の僧・極楽寺良観に対して、大聖人が雨を降らすという簡単なことさえできないのに、ましてや、難しい成仏など叶うわけがないと、痛烈に批判されています。
目指すべき山がどれだけ高くとも、登攀(とうはん)への第一歩は足元にある。
地涌の菩薩の誓願という壮大な使命の遂行も、自身が掲げた人生の目標の達成も、まず目の前の一歩から、すべてが始まるのです。
「小事」こそ「大事」です。
大聖人は、「露が集まって河となり、河が集まって大海となるように、塵が積もって山となり、山が重なって須弥山となるように、小事が積もって大事となるのである」と仰せです。(衆生身心御書)
小さな挑戦、小さな勝利の繰り返しが、やがて偉大な勝利、偉大な凱歌の人生へと花開いていくことを忘れてはならない。
人生の途上で直面する悩みや苦難は、すべて、自分自身を大きく成長させゆくための試練の坂です。
その坂を一歩一歩登ってこそ足腰が鍛えられ、人間として強くなるのです。
勇猛心を奮い起こし、目の前の「一丈の堀」を着実に越え、次の堀へ、そしてまた次へと歩みを運ぶ。
それが人生勝利の道であり、「十丈・二十丈の堀」をも敢然と越えゆく人間王者へと成長していける道なのです。
【小事こそ大事】
小さな勝利こそ大勝利の因


